きな粉に含まれるイソフラボン

大豆製品の中でも、きな粉はとても栄養価の高い食品で、昔から和菓子などに使用されてきました。
きな粉は大豆の持つ栄養が凝縮されているといっても過言ではなく、イソフラボンも豊富に含んでいます。

きな粉に含まれるイソフラボンの量

きな粉は大豆を炒って粉末状にしたものです。
主に和菓子に使われ、団子や餅につけて食べます。
きな粉100g中にイソフラボン(糖が分離したアグリコン型)が平均266.2mg含まれます。
これは同量の豆腐20.3mg、おから10.5mg、味噌49.7mg、納豆73.5mgと比べても、格別に多い含有量です。

一日に必要なイソフラボンの摂取量ときな粉

大豆イソフラボンの一日の摂取目安量の上限値は70?75mg(アグリコン換算値)です。
きな粉だけで一日の摂取目安量を摂るためには、毎日、大さじ8杯分のきな粉を食べなければなりません。
しかし大豆イソフラボンはきな粉以外の大豆製品にも含まれているため、きな粉を一日に大さじ1?2杯食べれば、イソフラボンの摂取目安量に近づけることが容易です。

きな粉の便利な使い方

きな粉は和菓子や餅に使われることが多いですが、ほかにも美味しく食べられる利用方法があります。
まず、ホットミルクに混ぜる、ヨーグルトに混ぜる、シリアルやグラノラにかける、トーストにかける、クッキー生地に混ぜて焼くなどの方法があります。
和食をあまり食べない方は、きな粉で大豆イソフラボンを補給してみることをおすすめします。
長期保存ができる便利さも見逃せません。

きな粉に多く含まれるイソフラボンの効果

きな粉に豊富に含まれる大豆イソフラボンは植物エストロゲンと呼ばれ、女性ホルモンのエストロゲン様の作用があると考えられています。

エストロゲンは妊娠、出産に大きく関わっているホルモンですが、骨の形成にも関わり、肌や髪の毛の健康を保つ働きがあるともいわれています。
更年期障害はエストロゲンの分泌が急激に減ることにより、骨粗鬆症やほてり、発汗、のぼせ、動悸、イライラ、脂質代謝異常などが起こります。
これらの症状を緩和するのにイソフラボンが有効だと考えられています。

イソフラボンをサプリメントで補給する場合

近年、食生活の欧米化に伴い、和食より洋食を食べる人が増加しています。
大豆や大豆製品をほとんど摂らない食事を続けていると、イソフラボンの摂取量が減少します。
そこでサプリメントでイソフラボンを補給したいと考える方もいると思います。

イソフラボンは食品から摂取する限り、過剰摂取になる可能性はほぼありません。
しかしサプリメントから摂取する場合は、一日に30mgを上限とするように食品安全委員会で定めています。
この数値は一日の食事からの摂取量に上乗せした上限値です。

イソフラボンはサプリメントだけに頼るのではなく、まず、食品から摂り入れるようにしてみましょう。
食品からとなると、きな粉はとても便利な大豆製品です。
調理の必要もなく、そのまま好きな食べ物にふりかけるだけでイソフラボンが摂れます。
和食を作らなければと頭を悩ますこともありません。
きな粉を是非、常備してみませんか?
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