イソフラボンを多く摂れる味噌汁

イソフラボンを摂りたければ、 味噌、醤油、納豆、油揚げ、豆腐などの大豆製品を利用できる和食が最適です。
いろいろな食材から少しずつイソフラボンが摂れるため、三食分を合計すると、一日の摂取目安量に近い量を摂ることができます。
特に毎日飲める味噌汁はおすすめです。

イソフラボンはどれ位摂ればいい?

イソフラボンは植物エストロゲンで、女性ホルモンのエストロゲン様の作用があります。
そのため更年期障害の軽減や乳がんの予防、前立腺がんの予防が期待されます。
イソフラボンはフラボノイドの一種で抗酸化作用があり、アンチエイジング、美肌、美髪効果も見込めるため、食品だけでなく、今や化粧品にも使われています。

イソフラボンは食品安全委員会で、一日の摂取目安量の上限値を70?75mgと定めています。
食品のほかに、サプリメントなどの特定保健用食品からの上乗せ摂取量の上限を30mgに設定しています。
すなわち、食品から40?45mgのイソフラボンを取り、サプリメントから30mg摂ると一日の摂取目安量の上限値に届く計算です。

味噌汁に含まれるイソフラボンの量

イソフラボンは大豆の種類や製品化の方法により、含まれる量に違いがあります。
そのため味噌も、含有するイソフラボンの量は製品によりさまざまです。
厚生労働省の調査研究(1998)によると、味噌8検体の大豆イソフラボンの平均含有量は100gあたり49.7mgでした。

家庭で作る味噌汁に入れる味噌や水の量にも違いがあり、正確な数値をだすことはできませんが、おおむね味噌汁一杯で5?7mgのイソフラボンが含まれていると考えられます。
一日に3杯の味噌汁を飲むと、具を除いても15?21mgのイソフラボンが摂れる計算になります。

イソフラボンを多く摂れる味噌汁

味噌汁の最も便利な点は、イソフラボンを含む食品を具に使えることにあります。
豆腐半丁で約30mgのイソフラボンが摂取できます。
豆腐1/4入りの味噌汁では、30?36mgのイソフラボンが摂取できます。
油揚げを加えるとさらに数値はアップします。
このように大豆食品を味噌汁の具に使うと、日に味噌汁二杯で、一日の摂取目安量の上限値を摂取することも可能です。

イソフラボンアグリコン型大豆

元々イソフラボンは、糖と結びついた配糖体という型で存在しています。
しかし味噌などの発酵食品では、糖と分離した大豆イソフラボンアグリコンという型で存在します。
アグリコン型は吸収性が高く、イソフラボンの有効性を素早く得ることができます。

大豆食品を毎日食べてイソフラボンを摂ろう

イソフラボンは食品から摂取する限り、過剰摂取による深刻な健康被害が起きたという報告はありません。
最近は食事が欧米化し、毎食、洋食を食べる人も増えてきたせいもあり、大豆製品の摂取が少なくなっています。
どうしても大豆製品が食べられない場合は、サプリメントでイソフラボンを補給することもできます。
その場合は一日に30mgまでの摂取にしておきましょう。

味噌汁はイソフラボンを多く摂れる優れた食品です。
それ程手間をかけることなく、短時間で作ることができるので、この機会に是非、味噌汁を飲む習慣をつけましょう。
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