イソフラボンと味噌

味噌は和食に欠くことのできない調味料で、しょう油と同様にほとんどの家庭に常備されている食材ではないでしょうか。
味噌は大豆を発酵させて作るため長期保存が可能で、アグリコン型のイソフラボンが含まれた優秀な食品です。

イソフラボンの特徴

健康食品としても評判の高いイソフラボンは、大豆などのマメ科の植物の胚芽部分に多く含まれるフラボノイドの一種で、光合成により作り出されます。
植物が植物自身を紫外線や害虫から守るための成分です。

イソフラボンは大豆製品に豊富に含まれています。
このため、和食を食べるとイソフラボンが摂取できます。

イソフラボンは通常、糖と結びついた配糖体として存在していますが、摂取すると腸内細菌や酵素の働きで糖と分離した型に変化し、腸管で吸収されます。
糖と分離した型を大豆イソフラボンアグリコン型と呼びます。
大豆イソフラボンアグリコン型は味噌、しょう油などの大豆発酵食品に含まれています。

イソフラボンの効果

イソフラボンは乳がんや前立腺がんの予防、更年期障害の諸症状の改善、骨量減少の予防、脂質異常の改善などに効果が期待され、また美肌、美髪などの美容上の効果も見込めると考えられています。

味噌に含まれるイソフラボン

味噌は蒸した大豆にこうじと塩を加え発酵させて作られます。
イソフラボンは大豆の種類、加工方法などにより同じ食品でも含有量が違います。
味噌に含まれる大豆イソフラボンアグリコン型は100g中、14.3mgから81.4mgと商品により幅があります。
平均すると49.7mgのイソフラボンが含まれています。

味噌汁ひとり分に使う味噌を20gと仮定すると、味噌汁一杯には約10mg前後のイソフラボンが含まれている計算になります。
食品安全委員会は一日のイソフラボンの摂取目安量上限値を70mgから75mgとしています。

味噌汁の具に豆腐や油揚げを入れるとさらにイソフラボンの量が増えるため、味噌汁だけでも目安量の半分近くのイソフラボンを摂取することが可能です。

味噌を使って効率良くイソフラボンを摂取

前述したように味噌に含まれるイソフラボンは吸収の良いアグリコン型で、ほかの大豆食品に比べると効率良くイソフラボンを摂取できます。
味噌は色々な料理に使えるとても便利な食材です。
冷凍すれば長期保存も可能です。
尚、味噌は冷凍しても凍らないため、解凍の手間がなく、即、使用が可能です。

味噌を上手に利用しよう

和食をあまり食べない人は、味噌入りのドレッシングを作ってみてはいかがでしょうか。
味噌、砂糖、米酢、みりん、胡麻、植物油、レモン汁を合わせて混ぜるだけで 美味しいドレッシングが出来上がります。
生野菜は勿論、温野菜にかけて食べるとよく合います。
材料はお好みでアレンジしてみてください。
ショウガやにんにくの擦りおろしを入れても良いでしょう。

これから寒い季節になると、味噌を使った土手鍋を食べて温まるのもいいですね。
味噌は味噌汁以外にも利用できる料理が多くあります。
味噌を利用して効率良くイソフラボンを摂取しましょう。
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