イソフラボンと納豆

大豆に含まれているイソフラボンを摂取するために納豆はとても便利な食品です。

納豆2パックで、1日に必要なイソフラボンの目安摂取量のほぼ上限に達します。
納豆は発酵食品なので腸内環境を整えるために有効に作用し、便秘解消にも役立ちます。

イソフラボンは植物エストロゲン

イソフラボンは大豆などの豆類に含まれているフラボノイドの成分のひとつで、植物が植物自身を害虫や紫外線から守るため光合成により作り出されます。
イソフラボンは10種類以上が存在しますが、それらを一括してイソフラボンと呼びます。

イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあるため、植物エストロゲンとも呼ばれています。

納豆に含まれるイソフラボンの量

納豆は大豆に納豆菌をつけ熟成させ発酵させたものです。
イソフラボンは同じ納豆でも原料の大豆の種類や製造、加工方法により含有量に違いがあります。

納豆100gあたりに含まれる平均的なイソフラボンの量は73.5mgです。
納豆1パックの重量はおよそ45gから50gなので、1パックの納豆には35 mgから37 mg程度のイソフラボンが含まれていると考えられます。

食品安全委員会の定めた一日のイソフラボンの目安摂取量上限値は70mgから75mgですので、納豆を1パック食べると目安摂取量上限のほぼ半分を摂取できる計算です。
たった1パックだけでこれだけのイソフラボンを摂取できるわけですから、納豆は非常に効率良くイソフラボンを摂取できる食品だといえます。

イソフラボンの有効性

イソフラボンはエストロゲン様の働きから、更年期障害の諸症状の改善、乳がん、前立腺がんの予防、骨粗鬆症の予防、II型糖尿病の予防、脂質異常の改善などに有効性があると考えられています。
そのほか美肌、美髪、育毛など美容上の効果が期待されます。

納豆の効果

納豆は大豆を納豆菌で発酵させてあるため、特有の栄養成分があります。
納豆に含まれる酵素、ナットウキナーゼは血栓を予防する効果が高いといわれています。
納豆は食物繊維を含み、腸内環境を整え便秘を解消する働きがあります。
納豆はカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルを含み、骨や歯を強くし、イライラを解消するのに役立ちます。
また高血圧を予防し、コレステロール値を下げる効果もあります。

納豆からイソフラボンを摂るメリット

まず、納豆は調理の必要がなく、忙しい時でも簡単に摂取できます。
納豆を食べることによりイソフラボンだけでなく 、それ以外の納豆の持つ優れた栄養素を同時に摂取できます。
納豆は価格も安く、経済的な負担の少ない食品です。

継続して食べるとイソフラボンの有効性が得られると共に腸内環境が改善され、美容と健康上の効果が実感できるようになるでしょう。

納豆が苦手な人は?

イソフラボンが効率良く摂れる納豆ですが、苦手な人は他の大豆食品を摂取するように心がけましょう。
味噌汁、豆腐、油揚げ、おから、豆乳などがおすすめです。
それでも大豆食品が食べられない人はサプリメントの摂取を考えてみてはいかがでしょうか。

サプリメントは一日に30mgを上限に、毎日、ある程度の期間継続して摂取するとイソフラボンの効果を実感しやすいです。
ただし、妊娠中や授乳中、15歳未満の子供、ホルモン系の疾患のある人はサプリメントの摂取は控えるように注意しましょう。
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