イソフラボンサプリにデメリットはある?

大豆などの豆類に多く含まれるイソフラボンの有効性を得るため、サプリメントの摂取を考えている方もいるのではと思います。
サプリメントからイソフラボンを摂取する場合、デメリットはあるのでしょうか?

イソフラボンサプリのデメリット

過剰摂取の危険性

食品安全委員会では、大豆イソフラボンは大豆製品などの食品からの摂取に上乗せして、サプリメントなどの特定保健用食品からは1日に30mgを超えない量の摂取に制限するようにと定めています。

食品安全委員会が、特定保健用食品からのイソフラボンの摂取を制限している理由は、大豆イソフラボンは天然の食品成分ではあるものの、過剰摂取した場合、有害に働く危険性があると認識しているからです。

過剰摂取した場合に考えられる危険性は、乳がんの発症や再発リスクの増加などが可能性として考えられています。
しかし、この点については相反する多くの実験結果が存在し、現在のところ、明確な議論は確立されていません。

目安摂取量と健康被害について

食品安全委員会は、イソフラボンの1日の目安摂取量上限値を70mgから75mgと設定しています。
これはイソフラボンを1日に食品から40mg程度、サプリメントから30mgを摂取すると、上限値に達する数字です。
ただし、安全性に重点を起き、慎重に定められた数字なので、この量を長期的にわたり大幅に超えない限りは、ただちに健康被害が起きるということではないとしています。

濃縮タイプのサプリは特に摂取量に注意

イソフラボンのサプリメントは錠剤やカプセル、粉末などさまざまな種類が販売されていますが、濃縮タイプやイソフラボン強化食品などは、その量を十分に考慮して摂取する必要があります。

イソフラボンの総摂取量が多すぎると思える場合は、こういった濃縮タイプのサプリメントの摂取は控えるべきであると農林水産省では指導しています。

食品安全委員会では、大豆イソフラボンを、健康維持のための必須の栄養素とはみなしていません。

大豆アレルギーのある人はサプリにも注意

大豆はアレルゲンとなりうる食品です。
アレルギー反応は個人差がありますが、軽度のものから深刻な症状まで、人によりさまざまです。
味噌や醤油ではアレルギー反応がでないのに、豆乳ではアレルギー症状がでるケースもあります。

アレルギーのある方は、イソフラボンを含む食品は勿論、サプリメントも摂取もできません。
また稀に大豆アレルギーがなくても、イソフラボンのサプリメントが体質に合わないというケースもあります。
このような場合はサプリメントの摂取を控えます。

用量を守ってサプリの有効性を活用

日本人は昔から大豆食品に親しみ、日々の食事に取り入れ食べ続けてきた歴史があります。
そのことによる健康被害は報告がなく、イソフラボンは食品から摂取する分においては、過剰摂取を気にする必要はほとんどなく、安心して食べることができます。

しかし食品に上乗せし、サプリメントからも摂取する場合は、過剰摂取に気をつける必要があります。
上乗せの上限値は30mgですので、サプリメントの用量をよく確かめた上で摂取しましょう。
濃縮タイプのサプリメントは過剰摂取しやすいので特に注意が必要です。
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